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モルタルの外壁塗装について
外壁塗装の際、モルタルを使った塗装とは何なのかという疑問を持っている方が多いかと思います。今回は、モルタルを使用した外壁塗装の特徴や注意点などを解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
モルタルの外壁塗装の特徴
複雑な形状の壁にも対応できる
モルタルの主な成分はセメントです。セメントは柔らかくて加工しやすい性質上、複雑な形状の壁にも対応できる特徴を持ちます。
一方でサイディングやタイルは工場で生産される既製品を加工してから張らなければならないこともあり、複雑な形状の外壁の場合は加工の手間がかかり割高になってしまうことも多いです。また、張る際に継ぎ目ができてしまう可能性もあります。
これに対し、モルタルの場合は壁にペーストを塗る施工方法であることから継ぎ目ができません。
さらに職人が直接外壁に模様を描くことができるため、複雑な形状の外壁であってもそれほど割高になりにくいのが特徴です。
耐火性が高い
モルタルの主成分はセメントや砂利などの不燃性です。よって、耐火性に優れており火災時に燃え広がりにくいため、建築基準法で不燃材料として認められています。そのため、耐火性を高めたい方はモルタルを利用するのが良いでしょう。
温かみのあるデザイン
モルタルは手仕上げならではの温かみを出したり、高級感を演出する模様を自在に表現できたりする素材です。さらに、リシン吹きつけ、スタッコ、吹きつけタイル、リシンかき落とし、左官仕上げなどの仕上げ方法があるため、デザインの自由度が高いという特徴があります。
コーキングによる補修が不要
モルタルは継ぎ目がないため、コーキングによる補修が不要です。多くの住宅の外壁に使用されているサイディングは継ぎ目となるコーキングがあるため、定期的にコーキングによる補修を行わなければいけません。その点、モルタルは継ぎ目がないためメンテナンスが楽だという特徴があります。
ひび割れが起きやすい
モルタルは継ぎ目がありませんが、ひび割れが起きやすい特徴があります。緩衝材になるコーキングがないため、衝撃が直接モルタルに響きひび割れが起きてしまうのです。
モルタルの外壁塗装を行う際の注意点
塗り替えによって仕上げの模様が変わってしまうことがある
モルタルは、表面に凹凸のある外壁に塗装すると、元の凹凸が消えて模様やパターンが消えてしまうことがあります。そのため、元の模様を残したい場合は、下塗りにシーラーを使用する、または吹付けで対応するなどの方法で塗装するようにしましょう。
塗料の吸い込みが起きやすい
モルタル仕上げを行った外壁は、塗料の吸い込みが起きやすいため、塗料が増え色ムラが発生しやすいという特徴があります。吸い込みを防ぐためにも、吸い込み防止のフィラーやシーラーを使用し、施工期間を余分に見ておくようにしましょう。
下地処理が重要
外壁を塗装する際、旧塗膜や汚れ、コケが付着したまま作業すると剥がれやすくなるなどの影響が出ます。よって、塗り替える前に高圧洗浄やケレン作業などの下地処理をしっかり行うことを心がけましょう。
モルタルの外装塗装の費用
モルタルを使用して外壁塗装をする際の費用相場は、30坪で60〜130万円程度です。使用する塗料によって金額が変わるのですが、耐用年数が長い塗料ほど金額が高くなる傾向にあります。種類別の費用相場（30坪）と耐用年数は以下のとおりです。
- ウレタン塗料：60〜80万円、耐用年数8〜10年
- シリコン塗料：75〜100万円、耐用年数10〜12年
- フッ素塗料：90〜120万円、耐用年数12〜15年
- 無機塗料：100〜130万円、耐用年数15〜20年
このように、使用する塗料によって価格が変わりますので、自分に合った予算とライフプランで塗料の種類を選ぶことが重要です。
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